自動車メーカーのスズキがインドで展開しているバイオガス事業が、国連工業開発機関(UNIDO)の産業協力プログラムに採択されました。
スズキ 企業ニュース:スズキのバイオガス事業がUNIDOの産業協力プログラムに採択
スズキはインド政府機関や現地企業と共同でバイオガスプラント設置に取り組んでおり、2025年より順次5か所のプラントを設置し、インドの成長とカーボンニュートラルの実現に貢献する方針です。
UNIDOの産業協力プログラムに採択
スズキがUNIDOに申請した「インドの社会課題解決を目的として取り組む、インド酪農業界と日本の自動車会社の連携によるバイオガス事業」は、7月12日が契約発効日となりました。
UNIDO:「グローバルサウス諸国への日本からの技術移転を通じた産業協力プログラム」に係るグラント・アグリーメント成立実証事業について
UNIDOとは、国連工業開発機関(United Nations Industrial Development Organization)の略称で、開発途上国の工業開発を促進することを目的とする国連の専門機関です。
UNIDOは日本企業が実施するグローバルサウス諸国での取り組みをサポートするため、グローバルサウス諸国と世界における技術革新、サプライチェーンの強化、産業インフラの確立を推進する「グローバルサウス諸国への日本からの技術移転を通じた産業協力プログラム」を実施しています。
このプログラムは経済産業省から資金拠出を受けており、日本の優れた技術やノウハウをグローバルサウス諸国で活用するための補助金が交付されます。
プログラムの正式名称は「Industrial cooperation programme in the Global South through technology transfer from Japan” 2nd Batch」となっています。
また、申請はUNIDOを通じて行うため、すべて英語で申請書を作成する必要があります。
UNIDO:「グローバルサウス諸国への日本からの技術移転を通じた産業協力プログラム」第2回公募が開始されました
スズキのインドバイオガス事業

スズキはインドのNational Dairy Development Board(全国酪農開発機構)や現地の乳業組合とともに、積極的にバイオガスプラント設置に取り組んでいます。
スズキのバイオガス事業は、自らクリーンな燃料を生産することでインド国内のカーボンニュートラルに貢献するだけでなく、エネルギー自給率の向上や新たな雇用の創出、牛糞の買い取りによる農村所得や生活水準の向上につながります。
今回の採択は、スズキがインドで推進するバイオガス事業の社会的意義が評価されたことを示しています。
スズキはインド子会社の Maruti Suzuki India(マルチ・スズキ・インディア)で自動車を生産しており、バイオガスの生産や活用を通じて、工場から排出される二酸化炭素(CO2)の削減を目指しています。
バイオガステック ニュース記事:スズキがインドで5か所目のバイオガス生産プラント設置で合意
また、スズキはインドで圧縮天然ガス(CNG)車を生産しており、2010年の導入開始からこれまでに180万台以上のCNG車を販売しています。
カーボンニュートラル燃料であるバイオガスは、インド国内自動車の約2割を占めるCNG車の燃料として使用可能で、温室効果ガスの排出抑制にも貢献します。






