株式会社シーエープラントは、2026年1月よりチェコ共和国のコージェネレーション(CHP)メーカー、GENTECの日本市場向けコージェネレーションシステム(CHP)の本格販売を開始しました。
PRTIMES プレスリリース:「GENTEC」高効率コージェネレーションシステムの日本販売開始
GENTECは都市ガス・バイオガス・LPG・水素など多様な燃料に対応し、総合エネルギー効率最大94%の高効率CHPユニットを製造する欧州有数のメーカーで、欧州10カ国以上で納入実績があります。
GENTECの日本参入は、国内市場でのCHPの選択肢拡大につながると期待されています。
GENTECとは チェコ発コージェネレーションシステム(CHP)

GENTEC CHP s.r.o.は、チェコ共和国第2の都市ブルノに開発センター・製造拠点を構えるコージェネレーションユニット専業メーカーです。
MAN、MTU、MWMといった世界的エンジンメーカーの製品を搭載し、30kWeから10,000kWeまでの幅広い出力レンジでCHPユニットを製造しています。
欧州ではVeolia、Innogy Energoなどの大手エネルギー企業への納入実績を持ち、チェコ国内のみならず英国やドイツなど複数の欧州市場で事業を展開しています。
GENTEC ウェブサイト:GENTEC チェコ発のコージェネレーション(CHP)
株式会社シーエープラント CHPのエキスパート
日本での販売を担う株式会社シーエープラントは、京都を拠点にプラント設備の設置・補修工事やエネルギープラントの試運転・保守管理を主業務とする企業です。
同社は2017年よりチェコのTEDOM社製ガスコージェネレーションシステムの国内販売を行ってきた実績があり、欧州製CHPの日本市場向けローカライズに関する豊富なノウハウを有しています。
シーエープラント ウェブサイト:株式会社シーエープラント
この知見を活かし、2026年1月からGENTEC CHPの販売を本格開始することで、国内のバイオガスプラントや産業施設向けに新たな高効率CHP選択肢を提供する体制を整えました。
シーエープラントは、2026年3月に東京ビッグサイトで開催されるBIOMASS EXPO~第11回[国際]バイオマス展~で、GENTEC製CHPユニットの実機を国内で初披露いたします。
BIOMASS EXPO公式サイト:BIOMASS EXPO ~ バイオマス展
GENTEC CHPの技術的特徴

GENTEC CHPの技術的特徴は、コージェネレーションで総合エネルギー効率最大94%を実現する点です。
従来の発電システムはエネルギー効率が40%程度に留まり、約60%が排熱として廃棄されていましたが、CHPは発電と同時に排熱を回収し、温水・蒸気・冷水として有効活用することで高い総合効率を達成します。
多燃料対応
都市ガス(天然ガス)、バイオガス、LPG、水素に対応しており、バイオガスプラントから都市部の商業施設まで幅広い用途に適合します。
特にバイオガス用CHPでは、ガス組成の変動に対応したオーダーメイド設計を提供しています。日本向けには50Hzおよび60Hzの両周波数に対応した製品ラインナップを用意しています。
設計の柔軟性
フレーム仕様、防音カバー仕様、コンテナ仕様の3種類の設置タイプを用意しており、設置環境に応じた最適な構成を選択できます。
さらに、SCR(選択触媒還元)による排ガス浄化や、吸収式冷凍機を組み合わせたトリジェネレーション(電気+熱+冷熱の同時供給)にも対応可能です。
水素混焼技術への取り組み
GENTECは天然ガスやバイオガスに水素を最大20%混合して燃焼できるCHPユニットの研究開発を進めており、EUの補助金を活用したプロジェクトとして取り組んでいます。
将来的な水素社会への移行を見据えた先進的な技術開発も進行中です。
日本のバイオガス発電・コージェネレーション市場の現状と需要動向
日本国内では、FIT(固定価格買取制度)やFIP(フィードインプレミアム制度)を中心とする制度整備を背景に、国内のバイオガス発電設備の認定・導入件数は増加傾向にあります。
日本有機資源協会(JORA)の推計によると、2023年末時点で国内のバイオガス発電設備(家畜ふん尿・食品廃棄物・下水汚泥などを原料とするもの)は266件が稼働中であり、新規認定も367件にのぼります。
JORA資料(PDF):国産バイオマス発電の主力電源化に向けた取組
バイオガス発電ではコージェネレーションによる熱利用が重要で、発電と排熱回収の両立が事業性に影響します。また、グローバルなコージェネレーション機器市場も拡大基調にあります。
各種市場調査によると、世界のCHP市場は2024年時点で約300億米ドル前後、今後も年率約6~10%で成長すると見込まれています。
日本市場においても、省エネルギー法の改正やカーボンニュートラル政策の推進を背景に、産業用・業務用のコージェネレーション需要は今後さらに高まると予測されます。
このような市場環境の中で、日本のバイオガスプラントにおけるCHP選定では、発電効率の高さ、排熱回収率、メンテナンス性、そして燃料の柔軟性が重要な判断基準となります。
GENTEC CHP 今後の導入計画と将来展望
シーエープラントは、GENTEC CHPの日本展開にあたり、販売だけでなく導入コンサルティング、システム設計、試運転、保守メンテナンスまでを一貫して提供する体制を構築しています。
同社がTEDOM社製品で培ったサービスネットワークやメンテナンスノウハウを活用することで、導入後の長期安定稼働を支援します。
GENTEC CHPの主なターゲットとしては、畜産系バイオガスプラント、食品廃棄物処理施設、下水処理場に併設されるバイオガス発電設備のほか、都市ガスを燃料とする病院・ホテル・商業施設・工場など、電力と熱の同時需要がある施設が想定されます。
特にバイオガス用途では、GENTECが欧州のバイオガスプラントで蓄積した運用ノウハウが、日本のプラント運営者にとって大きなメリットとなります。
また、GENTECが推進する水素混焼対応CHPの技術開発は、日本政府が掲げる2050年カーボンニュートラル達成に向けた水素利活用戦略とも合致しており、中長期的な市場ニーズに応える製品展開が期待されます。
加えて、AIや機械学習を活用したCHP制御システムの開発も進んでおり、遠隔監視・予防保全による運用最適化が今後の差別化要因となるでしょう。






