画像:東京エネシスニュースより
東京電力ホールディングスのグループ会社で、発電所の建設・保守を手掛ける東京エネシスは、全国で約10カ所を目標とする「バイオガス発電所」の開発計画を進めています。
バイオガス発電は、食品残渣や家畜排泄物などの有機性廃棄物をエネルギー源として活用する再生可能エネルギーであり、廃棄物処理の解決とクリーン電力供給を両立させることができます。
東京エネシスはプラント建設のノウハウを活かし、バイオガス発電を新たな収益の柱として育てるとともに、持続可能な社会の実現に貢献します。
熊本県合志市のバイオガス発電所
日本経済新聞の記事によると、東京エネシスは日本全国で10か所のバイオガス発電所を開発すると発表しており、バイオガス発電を通じて資源循環と再エネ供給の両立を目指しています。
日本経済新聞:電力設備の東京エネシス、バイオガス発電を全国で10カ所開発へ
その第一弾となるバイオガス発電事業を熊本県合志市で開始しており、メタン発酵プラントを熊本県合志市の塩浸川(しおひたしがわ)浄化センター隣接地に建設中です。

発電方式はメタン発酵ガス発電設備(湿式)で、付近の浄化センターや食品工場から出る排水汚泥・下水汚泥、食品残渣、焼酎かす等をメタン発酵させてガスを生成します。
メタン発酵の副産物である消化液は、急速発酵乾燥資源化装置によって処理する計画です。
バイオガステック記事:東京エネシスが熊本県合志市でバイオガス発電事業を開始
- 事業主体:合同会社熊本エネルギーパワー
- 年間売電量:約1,188万kWh(約3,000世帯分の年間電気消費量相当)
- 営業運転開始:2029年7月予定
- FIT売電価格:35円/kWh
この発電施設は、食品廃棄物の地元資源化と再生エネルギー化の両立モデルとなり、発電により電力を地元へ供給しつつ、廃棄コスト削減やCO₂排出量削減を実現します。
東京エネシスグループは、今後、熊本バイオガス事業をモデルとして、地域特性・課題に対応したバイオガス発電事業の全国的な展開を進める方針です。
公募普通社債(グリーンボンド)発行
東京エネシスでは、再生エネルギー事業の資金を機動的に確保するため、グリーンボンドを発行します。発行予定枠は150億円で、日本格付研究所(JCR)から「A- 見通し:安定的」の格付を取得しています。
資金は熊本バイオガス事業の他に、以下のバイオマス発電事業(田原・会津・長府)に対するリファイナンス(銀行借入返済)にも充当し、資金調達の多様化や再エネ事業の収益強化を図ります。
- 愛知県:田原バイオマス発電所合同会社
- 福島県:合同会社会津こもれび発電所
- 山口県:長府バイオパワー合同会社
東京エネシス ニュース:当社初の外部格付取得及びグリーンボンドの発行検討について





