設備の不具合やコストの問題で運転を停止したり、事業中止したプラントを再稼働させます。
各地で行ってきたバイオガスプラントの再生や運営ノウハウを活かし、メタンガスが発生しない、設備が稼働しない、収益が上がらないといったプラント運営の問題点を解決します。
バイオガスプラント計画の修正や見直し、プラント設備機器のトラブルシューティングなども行います。
停止バイオガスプラントの再生事例

2020年に完成した北海道厚岸郡のバイオガスプラントは、新型コロナウィルスの影響と元請業者の倒産という予期せぬ事態が重なったため、4年以上も稼働できないままとなっていました。
2023年9月にバイオガスプラントの再生業務を受諾し、現在では正常に稼働して発電・売電を行っています。
バイオガスプラント稼働中断の経緯
北海道厚岸郡のバイオガスプラントは2018年に建設が決定され、コンサルティング会社、建設工事会社、機械装置等のプラント一式を請け負う業者の3社体制で分離発注が行われました。
プラントは2020年冬期に建設工事が完了し、当初は請負業者の指導の元で、翌春からの稼働開始を予定していましたが、新型コロナの影響でドイツからの技術者派遣が困難となり、稼働は延期されました。
事業再開は2022年春を予定していましたが、その間に請負業者が倒産したため、立ち上げが不可能となりました。他の業者に協力を要請したものの、受託する業者は現れず、施設建て替えの提案があるのみでした。
バイオガスプラント再生に向けた取り組み

プラント運営業者とシーエープラントは、2023年9月からプラント再生に向けた協議を行い、2024年6月に停止プラント再生業務を開始しました。
設備や機器の点検・整備に要した期間は以下の通りです。設備はそれほどの劣化やダメージもなく、ポンプ交換等で済みました。CHPはドイツのHagl社製で、ドイツから技術者を招集して整備を行っています。
- ガス漏れ等の点検: 4ヶ月
- 設備・機器のチェック: 6ヶ月
- メタン発酵の準備期間: 45~60日
バイオガスプラントの制御システムはメーカーごとに仕様が違うため、プラントメーカーの技術者抜きでは立ち上げが困難です。シーエープラントは豊富なプラント管理業務経験を活かして、設備やシステムを入れ替えることなくプラントを再生させました。
トラブルの原因や故障箇所を調べる

バイオガスプラントのトラブルや設備停止の原因として、原料の品質問題、設備の問題、排水処理の問題、そして火災や爆発などが挙げられます。
故障やトラブルが発生した場合は、まずその原因を特定し、迅速に対応することが重要です。また、原因を分析した上で再発防止策を取ることも必要です。
バイオガスプラント トラブルの原因
メタン発酵原料・プロセスの問題
- バイオガス発電時の温度変動: 発電時の温度が安定せず、適切な燃焼ができない場合があります。
- 原料品質のばらつき: 原料に異物が混入したり品質が一定でない場合は、プラントの運転に影響を与える可能性があります。
プラント設備や配管の問題
- ドレン対策の不備: 配管内にドレンが溜まると、ガスや液体が流れなくなります。
- 配管保温が不十分: 寒冷地のプラントでは、冬場に配管内の液体やドレンが凍結します。
- 配管の詰まり: 配管内に異物が詰まるとガスや排水が漏れたり、爆発や火災のおそれがあります。
- メタン発酵槽・撹拌機のトラブル: 設備の選定ミスや能力不足で計画通りにガスが発生せず、発電量が低下する場合があります。
消化液の処理・排水の問題
参考記事:バイオガスプラント メタン発酵プロセスのモニタリングとトラブル対策
参考記事:バイオガスプラントの安全管理と事故・異常対応マニュアル
バイオガスプラント再稼働のチェック項目
バイオガスプラントの現状
バイオガスプラントの再生・再稼働に向けて、まずは稼働しない原因や故障箇所を特定する必要があります。
- 故障箇所や劣化状況の確認: 稼働停止期間中にどのような損傷や劣化が生じているか、詳細な調査が必要です。
- 部品調達の可能性: 故障部品の交換が必要な場合、調達が可能かどうか、また費用や納期を確認する必要があります。
- メンテナンス状況: 過去のメンテナンス記録を見ながら、適切なメンテナンスが実施されていたかを確認します。
再稼働に必要な費用と期間
続いてプラント設備機器の状況やメタン発酵プロセスの現状を確認し、再稼働に必要な費用と期間を割り出します。
- 修理費用: 故障箇所の修理や部品交換に必要な費用を調査します。
- 保守メンテナンス費用: 再稼働後の定期的な保守メンテナンス費用も算出します。
- 期間: 修理やメンテナンスに要する期間を把握し、再稼働時期の計画を作成します。
再稼働後の収益性
再稼働後はプラントの運転状況が異なるため、収益性を再度確認する必要があります。
- 原料調達: 安定的にバイオガスプラントの原料を調達できるか、費用はどの程度になるかを検討します。
- 発電量: 再稼働後の発電量を予測し、FIT / FIPの条件や売電収入を再度確認します。
- 費用対効果: 再稼働にかかる費用と、再稼働後の収益を比較検討し、費用対効果を算出します。
バイオガスプラントのトラブル解決・サポート
バイオガスプラントの導入や運営にあたって、以下のお悩みやトラブルはありませんか。
- バイオガスプラントを導入したいが、進め方がわからない
- バイオガスプラントのシステムや設備を改修したい
- バイオガスプラントの建設費や運営費が想定よりも高く、コストを下げたい
- プラントを建設した業者や、プラント設備のメーカーが倒産したり、連絡がつななくなった
- メタンガスの発生量が想定を下回り、発電収益が出ない
- バイオガスの臭気や、消化液、排水の処理がうまくいかない
バイオガステックでは、プラントの調査や設計から、設備の購入・設置、施工管理、試運転、維持管理、メンテナンスまで、あらゆる側面からバイオガスプラント事業をサポートします。
また、運営会社シーエープラントの豊富なプラント立ち上げ・試運転・メンテナンスなどのノウハウを生かし、バイオガスプラントに関するサポートやコンサルティングを行っています。お気軽にご相談ください。





