画像:HBC北海道放送YouTubeチャンネルより
食品廃棄物からメタンガスを発生させて発電を行う「札幌バイオフードリサイクル」が運営を開始したというHBC北海道放送のニュースをご紹介します。
HBC北海道放送:食品廃棄物で発電…発酵で生じるメタンガスを燃料に、残りかすは肥料へ『札幌バイオフードリサイクル』食品リサイクル率100を目指す
バイオガスで発電「札幌バイオフードリサイクル」
『札幌バイオフードリサイクル』食品リサイクル率100を目指す【HBCニュース北海道放送YouTube】
札幌バイオフードリサイクル株式会社が運営するこの施設は、5月15日から運営を開始し、北海道内最大の食品バイオガス発電施設となりました。
札幌バイオフードリサイクル:札幌バイオフードリサイクル
新工場では、札幌市の給食センター等から排出される事業系一般廃棄物の食品廃棄物68t/日に加え、新たに札幌市や札幌近郊にある食品製造工場などから排出される産業廃棄物の食品廃棄物も受け入れ、最大100t/日の処理を行うことが可能です。
年間想定発電量は、一般家庭約4,560世帯分の年間使用電力量に相当する約16,420MWhとなり、道内では最大の能力となります。
発電した電力はFIT制度を活用して電力会社に売電し、食品廃棄物の発酵残渣は、全量を肥料として再利用する予定で、再生可能エネルギーの地産地消を目指しています。
札幌バイオフードリサイクルは、JFEエンジニアリンググループ「J&T環境株式会社」の子会社で、全国6カ所で食品リサイクル発電事業を行っています。
JFEエンジニアリング ニュースリリース:北海道最大の食品バイオガス発電施設完成! ~地産地消型”ダブルリサイクルループ”で札幌市のゼロカーボンシティ実現に貢献~
札幌市の取り組み 事業系生ごみの削減
札幌市では2050年のゼロカーボンシティの実現に向けて、ごみ減量・資源化への取り組みを積極的に推進しており、事業系一般廃棄物の3割を占める生ごみの発生抑制、リサイクルを推進しています。
札幌市:事業系生ごみの削減
札幌市内で発生した生ゴミは、民間のリサイクル施設や、札幌市の清掃工場にて事業系一般廃棄物として処理されています。また、平成10年から事業系生ごみの分別回収を開始しており、約2万2千トンをリサイクル処理しています。
今回稼働する札幌バイオフードリサイクルの新工場では、札幌市内で収集した生ゴミ処理を担う予定です。
札幌バイオフードリサイクル株式会社 所在地
北海道札幌市東区中沼町四十五番十九号 札幌市リサイクル団地内