ウクライナの農業会社 AgroVista Groupは、2,000万ドル(約30億円)を投資し、出力5メガワット(MW)の新しいバイオガスプラントを建設する計画を発表しました
UKRAINE BUSINESS NEWS:Another biogas plant will be built in Ukraine at a cost of $20M
このプロジェクトは、ウクライナの深刻な電力不足やピーク時の負荷を緩和することを目的としており、再生可能エネルギーの利用拡大と国のエネルギー安全保障の強化に貢献します。
ウクライナのバイオガスプロジェクト

このバイオガスプロジェクトは、7月11日にローマで開催されたウクライナ復興会議で、投資家に向けて発表されました。
バイオガスプラントにはコジェネレーション(熱電併給)システムを導入し、ウクライナの「グリーン料金(再生可能エネルギーの固定価格買取制度)」を利用した売電を行います。
将来は天然ガスの代替燃料として、精製したバイオガス(バイオメタン)を国内のガス輸送システムに供給することも検討しています。
ロシアによる侵攻以降、ウクライナのエネルギーインフラは大きな被害を受けており、電力の安定供給が国家的な課題となっています。
ウクライナは農業大国であり、農業副産物を燃料とするバイオガス発電は、国内の資源を活用できる分散型エネルギー源として大きな期待が寄せられています。
ウクライナ AgroVista Groupとは
AgroVista Groupは、ウクライナを拠点とする大手農業持株会社です。穀物・油糧種子の生産、畜産、穀物取引、砂糖製造、貯蔵や物流などを手掛け、80,000ヘクタールに及ぶ広大な農地を保有しています。
AgroVista:AgroVista Group
AgroVista Groupはバイオマス資源として、自社の製糖工場から排出されるテンサイパルプや家畜の糞尿、糖蜜、自社農場で生産されるトウモロコシやソルガム、エネルギーサイレージ(飼料作物)など、多岐にわたる農業副産物や資源を活用する予定です。
AgroVista Groupはバイオガスプロジェクトを通じて、自社の農業リソースを最大限に活用し、ウクライナのエネルギー自給率向上と環境負荷低減を目指します。
ウクライナでは戦時下の電力安定が課題となっており、農業企業が自前でエネルギーインフラ構築を進めています。
AgroVista 関係者のコメント
AgroVista GroupのCFO、パブロ・フェシュク(Pavlo Fesyuk)氏は、以下の通りコメントしています。
今のウクライナにとって電力は非常に重要ですが、このプロジェクトにはヨーロッパのようなバイオガス生産への手厚い補助金がないため、収益性の面では厳しいものがあります。
しかし、仮に利益がなくても、このプロジェクトには長期的な事業投資として意味があると考えており、自社でこの事業を完結できる人材やリソースも保有しています。
Latifundist:AgroVista unveils $20 mln biogas plant project at Ukraine Recovery conference






