トヨタがタイで鶏糞や食品廃棄物から水素を製造

トヨタがタイで鶏糞や廃棄物から水素を製造

トヨタ自動車、豊田通商、三菱化工機の3社が、鶏糞や食品廃棄物由来のバイオガスから水素を製造する装置をタイに初導入すると発表しました。

トヨタ ニュースリリース:トヨタ、豊田通商と三菱化工機、バイオガスから水素を製造する装置をタイに初めて導入し年内に稼働開始

タイをはじめとするアジア諸国では、再生エネルギー由来の水素実用化に向けた取り組みが進んでおり、日本企業の先進技術が注目されています。

トヨタ タイでの脱炭素の取り組み

タイ政府は、2050年のカーボンニュートラル達成を目標に掲げており、再生可能エネルギーの導入や水素エネルギーの活用を国家戦略として進めています。

トヨタ自動車はカーボンニュートラル実現の一環として、タイで水素の「地産地消」に取り組んでいます。

タイの豊富なバイオマス資源(鶏糞や食品廃棄物)を活用するため、CPグループの養鶏場で発生する鶏糞や生ゴミなどの廃棄食料からバイオガスを発生させて、そのガスを原料に水素を製造します。

タイに導入する水素製造装置は三菱化工機が担当し、その水素をCPグループの配送トラックの動力源に使用したり、燃料電池車(FCV)に利用することで、二酸化炭素の排出量削減を目指しています。

三菱化工機は10年前から、バイオガスを原料として水素を生産する技術に取り組んでおり、この装置ではメタンと水蒸気を触媒上で化学反応させる「水蒸気メタン改質法」を用いて水素を製造します。

バイオガスや水素の圧縮、貯蔵、輸送と水素運用のシステムは、トヨタと豊田通商が協力して構築します。

CPグループ・サイアムセメントグループとも提携

このプロジェクトには、タイ最大の財閥CPグループ(チャロン・ポカパン, Charoen Pokphand)や、タイ素材最大手のサイアム・セメント・グループ(Siam Cement Group,SCG)も関わっています。

CPグループとの協業は、水素製造だけでなく「エネルギー」「データ」「モビリティ」の3領域にわたっており、法人向け車両リースのTrue Leasingは、CPの交通サービス事業も担っています。

トヨタ自動車はCPグループやSCGグループの他に、ダイハツやスズキ、いすゞが出資するコマーシャル・ジャパン・パートナーシップ・テクノロジーズ(CJPT)と、車両リース会社True Leasingの計5社で、脱炭素の取り組みに関する協業の基本合意書を締結しています。

日本経済新聞記事:トヨタ、タイCPなど4社と提携 FCVやEV使い脱炭素加速

今後は5社共同でタイのバイオマス資源を生かしたカーボンニュートラルに取り組む計画で、今回はエネルギーソリューションの一環として、水素製造プロジェクトを推進しています。

トヨタの脱炭素「マルチパスウェイ」戦略

トヨタはEVだけでなく、水素エンジン車や合成燃料車など、多様な選択肢で自動車のカーボンニュートラルを目指す「マルチパスウェイ」戦略を掲げています。

トヨタはタイ・ブリラムのチャーン国際サーキットで、水素エンジンを搭載するGRカローラ、カーボンニュートラル燃料を用いたGR86とプリウスを公開し、豊田章男会長もドライバーとして参戦しました。

このプロジェクトでは、北海道鹿追町で家畜ふん尿由来の水素を製造する「しかおい水素ファーム」の知見を生かし、タイでFCEV車や燃料電池(FC)配送トラックの導入、水素ステーションの整備を進める計画です。


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