現代自動車グループが政府·国営企業と共同で、主要生産拠点のあるインドネシア西ジャワ州に、有機性廃棄物を水素に転換する「資源循環型水素ソリューション(W2H)」を導入すると発表しました。
亜州ビジネス記事:インドネシア:現代自と国営石油、西ジャワで廃棄物から水素製造へ
西ジャワ州バンドン市近郊のサリムクティ埋立地は、バンドン市の廃棄物のうち80%が処理される場所で、ここで抽出されたバイオガスを利用して水素を生産します。
現代自動車グループは、韓国国内で様々なバイオガスや水素プロジェクトを進めていますが、インドネシアW2H水素エコシステム構築プロジェクトは、現代自動車グループが海外で有機性廃棄物から水素を生産する初の実証事業となります。
インドネシア 脱炭素化へ向け水素プロジェクトが加速
インドネシアでは、2060年のネットゼロ達成目標に向け、エネルギー転換の重要な柱として水素およびアンモニアの開発・活用が積極的に進められています。
特に注目されているのは、豊富な再生可能エネルギー資源を活用したグリーン水素・アンモニア製造プロジェクトで、国営電力会社(PLN)、国営石油会社(Pertamina)、国営肥料会社(Pupuk Indonesia)といった主要なインドネシアの国営企業が水素関連事業に積極的に関与しています。
Green Hydrogen Organisation(GH2):GH2 Country Portal – Indonesia
インドネシアでは、現代自動車グループ以外にも世界各国とのプロジェクトの国際協力が進んでおり、日本政府や企業も技術供与や共同での調査・実証研究などを通じて、インドネシアの水素・アンモニア開発を支援しています。
JOGMEC石油・天然ガス資源情報ウェブサイト:インドネシアの水素・アンモニア・CCSに関わる取組み